こんにちは。
治療院向けのニュースレターテンプレートを作成しております、株式会社そらのとり(パブリッシングポケット)の清水です。
この仕事を始めて、おかげさまで13年という月日が経ちました。
「なぜ、この仕事を13年も続けているのですか?」
「だいぶニッチな業種だと思うんですが・・」
お客様である治療院の先生方から、時々そんな風に尋ねていただくことがあります。
そんな時、口頭では聞こえのいい、喜んでもらえそうな言葉を選んでお応えしますが、心の中ではこんな風に思っています。
ご存じないでしょうけど、この仕事めっちゃいいんですよ・・
どんなところがいいのか?
それは、
「ニュースレターというプレゼントを通して、先生と患者さんの間に生まれる温かい笑顔を想像できるから」です。
今日は、私がなぜそう思うようになったのか、少しだけ私の昔話をさせてください。
始まりは「仕方なく」でした
今でこそ、先生方のお仕事に心からの敬意を払い、この仕事に誇りを持っていますが、13年前の始まりは、お世辞にも格好のいいものではありませんでした。
正直に告白します。
私がこの事業を始めたのは、「転職活動が上手く行かなくて、起業せざるを得なかった」からです。
前職で広報の仕事を少し経験し、文章を書くことには自信があった私。
女性の起業をサポートしてくださる方に相談したところ、「それなら、治療院が患者さんに渡すニュースレターを販売してみたら?」と、ある事業モデルを提案されたのです。
当時の私は、若かったこともあり、治療院に通う経験もほとんどありませんでした。
さらには、「ニュースレター」というものが、一体何のためにあり、どんな価値を持つのかも、全くわかっていませんでした。
ただ、「自分のライティング技術が活かせるかもしれない」という、それだけの理由で、私はこの業務で経営者になることを決めたのです。
「ただの紙」が起こした、小さな奇跡
事業を始めると、幸運なことに、すぐに多くの先生方が購入してくださいました。
私が作っていたのは、セールス要素のない、ただただほっこりとした、クスッと笑えるような記事が載っているだけのニュースレター。
「こんなものが、本当に先生や患者さんの役に立っているのだろうか?」
なんて思うことももちろんありました。
そんな私の不安を吹き飛ばすように、先生方から、驚くような報告が次々と届くようになったのです。
「ニュースレターを郵送したら、しばらく来られていなかった患者さんが、すぐに予約の電話をくれましたよ」
「『いつも楽しいお便りをありがとう』と、院の前を通りがかった患者さんが、わざわざ寄って挨拶してくれるんです」
「娘のことを記事に書いたら、『もうこんなに大きいのね』と、目を細めて読んでくれる患者さんがいて、なんだか家族みたいで嬉しかったんです」
驚いたし、感動しました。
自分が書いた文章が、ただの「情報」ではなく、先生と患者さんの心を繋ぐ「きっかけ」になっている。
一枚の紙が、こんなにも温かいコミュニケーションを生み、小さな奇跡を起こしていく。
その事実に、これ以上ないほどの衝撃と喜びを感じたのを、今でも鮮明に覚えています。
私の仕事は、プレゼント選び
なかなか言葉に表すことができませんでした(ライティングに自信があるくせに)が、今では、私はニュースレターを作る仕事のことをこんな風に思っています。
私から、治療家の先生、そして患者さんにお渡しするプレゼント選びなのだ、と。
患者さんは、どんな顔で読んでくれるだろう?
この漫画を見たら、クスッと笑ってくれるかな?
この健康コラムは、ご家族との会話のきっかけになるかもしれない。
そうやって、受け取る人の顔を想像しながらコンテンツを考える作業は、まるで大切な人のためにプレゼントを選ぶ時間のように、楽しくて、幸せなひとときです。
そして13年という歳月を通じて、この「プレゼントを選んでいるような気持ち」が、多くの先生方にも伝わっているという、確かな自信が芽生えています。
これからも、先生方と共に
私がこの仕事を13年も続けている、たった一つの理由。
それは、ニュースレターというプレゼントを通して、先生と患者さんの間に生まれる温かい笑顔を想像するのが、何よりも好きだからです。
これからも、素晴らしい技術と想いを持った先生方のために。
そして、その先にいる患者さんの、健やかな毎日のために。
最高のプレゼント選びを、心を込めてお手伝いさせてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。