「この治療の良さ、どうすればもっと伝わるんだろう…」
「料金が高いと思われて、次に来てくれないかもしれない…」
自費治療をメニューに取り入れている先生なら、一度はそう悩んだことがあるのではないでしょうか。
保険治療と比べて高価格帯になりがちな自費治療は、その価値を患者様に正しくご理解いただき、納得して治療を続けていただくことが不可欠です。
しかし、限られた診察時間内だけで、その深い価値を伝えきることは非常に難しいのが現実です。
そこで、今回ご提案したいのが「ニュースレター」の活用です。
この記事では、ニュースレターを使って自費治療の価値を効果的に伝え、患者様の信頼を勝ち取り、確かなリピートへと繋げるための「3つのコツ」をご紹介します。
なぜ、自費治療にこそニュースレターでの「価値伝達」が重要なのか?
まず、保険治療と自費治療の根本的な違いを考えてみましょう。
多くの場合、保険治療は「痛みを取る」といった対症療法が中心です。
一方、自費治療は「痛みの根本原因を取り除き、再発しない身体を作る」「より健康で、豊かな生活を送る」といった、より長期的で本質的な価値を提供します。
そのため、患者様には、目先の料金だけでなく、その先にある「未来の健康」という大きな価値を理解していただく必要があります。
そして、そのための継続的な情報提供と関係構築に、ニュースレターは最適なツールとなるのです。
これだけは押さえたい!価値を伝える3つの黄金律
それでは、具体的な3つの黄金律を見ていきましょう。
コツその1:施術の「目的」と「輝く未来」を語る
まず第一に、ニュースレターで伝えるべきは、施術の「方法(What)」だけでなく、その「目的(Why)」と、それによって患者様が得られる「未来(Future)」です。
例えば、ただ「骨盤矯正」という施術メニューを紹介するだけでは、その価値は十分に伝わりません。
そうではなく、「なぜ、あなたのその症状には骨盤矯正が必要なのか」という目的を丁寧に説明します。
さらに、「この施術を続けることで、長年の腰痛から解放され、諦めていた旅行にも行けるようになりますよ」といった、患者様が自分自身の「輝く未来」を具体的にイメージできるようなメッセージを伝えるのです。
その結果、患者様は治療を単なる「コスト(費用)」ではなく、「自分の未来への投資」として前向きに捉えるようになります。
コツその2:患者様の「成功物語(ストーリー)」を共有する
次に重要なのは、理論や説明だけでなく、リアルな物語で共感を呼ぶことです。
人は、自分と似た境遇の人の体験談に、心を動かされます。
具体的には、事前に許可を得た上で、他の患者様の喜びの声を、個人が特定されない範囲で紹介しましょう。
例えば、「以前は肩こりがひどく、趣味の編み物も辛かった〇〇様より、『今では時間を忘れて作品作りに没頭できるようになりました』という、嬉しいお声をいただきました」といった形です。
このように、事実の羅列ではなく、感情のこもった「成功物語」として共有することで、読んでいる患者様は「私もこうなれるかもしれない」と希望を抱き、治療へのモチベーションを高めることができます。
コツその3:先生自身の「想い」と「学び」を発信する
そして最後の、しかし最も大切なルールは、先生ご自身の言葉で、治療への想いや哲学を伝えることです。
なぜなら、患者様は最終的に、施術内容だけでなく「この先生に自分の体を任せたい」という、先生個人への信頼で治療院を選ぶからです。
先生が日々どんなことを学び、どんな想いで患者様と向き合っているのか。それを知ることは、患者様にとって絶大な安心感に繋がります。
実際に、「今月は〇〇というセミナーに参加し、改めて人体の繋がりの深さを学びました。この学びを、日々の施術を通して皆様に還元していきます」といった発信は、先生の専門性と情熱を同時に伝えることができる、非常に有効な方法です。
まとめ:ニュースレターで「価値」を伝え、「信頼」を育む
自費治療の価値を伝えるニュースレターとは、単なる宣伝ツールではありません。
言い換えれば、それは、
- 治療の目的と輝く未来を共有し、
- 成功物語で勇気づけ、
- 先生自身の想いで信頼関係を築く
ための、継続的なコミュニケーションツールなのです。
ですから、これらの黄金律を意識して、患者様が安心して治療を続けられるような、価値ある情報発信を始めてみてください。
それが、目先の売上だけでなく、治療院の未来を支える、確かなリピートに繋がるはずです。
文章の書き方についての解説はこちら
▼“売り込み”に見えないのに、リピートに繋がる。ニュースレター魔法の文章術
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