この記事を読んでいるあなたはきっと経営者だと思います。そして、顧客フォローや満足度アップのためにニュースレターの導入を検討されているところでしょう。
そして、「ニュースレターがいいって聞いたけど、何を書いたらいいの?」と困っていらっしゃるところなのだと思います。
または、「既に何号かのニュースレターを出してきたけど、もうそろそろネタ切れ‥」という状況なのではないでしょうか。
でも大丈夫です。ニュースレターは鉄板ネタをおさえてしまえば、発行し続けることは決して難しくありません。
10年も20年もニュースレターを発行し続けることができている人(または団体)は、ライティングが得意、物書きの才能があるからではなく、ネタと書き方をマスターしているのです。
この記事では、ニュースレターの鉄板ネタを8選、そして決して書いてはいけないNGネタも2選お伝えします。
ぜひ参考にして、顧客フォローに役立ててください。
ニュースレターのネタ8選大公開!
では一気に行きます。
ニュースレターネタ9選!
・自社サービスにまつわるお役立ち情報
ニュースレターを出す目的は?
そう、顧客フォローのため、顧客満足度アップのためです。
だから、お役立ち情報は欠かせません。
「あなたの会社がお客様に提供しているサービスに関連するお役立ち情報」を、毎号1つご紹介しましょう。
例
治療院(整骨院・整体院など):健康情報、ストレッチ、セルフケア法、食事で気をつけたいこと、適切な運動量
工務店:梅雨の湿気対策、窓掃除のコツ、訪問営業の良し悪しを見極めるコツ、インテリア例
飲食店:簡単レシピ、見栄えよく料理の写真を撮るコツ、食材の紹介
士業:法改正のポイント、顧客の事例
ニュースレターのページ数にもよりますが、張り切ってたくさん書こうと思う必要はありません。例えば飲食店のニュースレターで、ハンバーグのレシピを書くとしたら、そのハンバーグをどうやってお皿に盛りつけると美味しそうに見えるかという別の情報は次の号に取っておきましょう。
「1コラム1情報」を心がけると、
「あ、これも書けるな・・ でも1コラム1情報だから、これは次の号に取っておこう」
といったように、次の号のネタまで用意できてしまいます(忘れずにメモしておきましょう)
・写真やイラスト
一面びっしりと文字が埋まっていたら、いくら内容が充実していても「読みにくい」「面倒くさい」と感じさせてしまいます。
イラストや写真を入れることで、グッと生き生きとした印象になります。
また、お役立ち情報などの説明文を補助する役にもなってくれます。
イラストについては、言うまでもありませんがネット上の画像を許可なく載せることはNGです。
小学校の保健だよりのような、商業ではない場面で発行されるお手紙であっても、勝手にイラストを掲載して訴訟問題になったことがあります。
著作権の扱いには充分気をつけてください。
そういったことに気を使う必要がないのは自分で撮った写真です。風景でも、ペットでも、お店の前のお花でもいいので、オリジナルの写真を載せれば、ニュースレターのクオリティがぐんとアップします。
・自分流のサービス活用法
一番初めに「サービスに関するお役立ち情報」と書きましたが、それに関連して、ご自身がそれを実践していることを紹介するコーナーを作りましょう。
要するに、「プロによるサービス活用例」です。
「うちのサービスは○○です」よりも、「私はうちのサービスである○○をこんな風に使っています」と紹介した方が、実践できてわかりやすくなります。
宣伝にもなりますが、宣伝臭がしないので受け入れられやすいというメリットもあります。
例えば、ピアノの先生が普段どんなふうにピアノの練習をしているのか、ピアノが上手くなりたい人なら誰でも知りたいと思います。
それと同じように、あなたのサービスを買って「いいかも」と思った人に、あなたがそのサービスをどのように活用しているのか紹介してあげてください。
・お客様とのやり取り
お客様とお店・会社とのやり取りを掲載するメリットは2つあります。
一つは、「こんな風にフランクに話しかけていいんだ」と思わせられること。
お客様も、お客様という立場とはいえお店側にある程度の遠慮や緊張感をもっているものです。
そのため聞きたいことが聞けなかったり、要望があっても言えなかったりしているかもしれません。
そこで「ほかのお客様からこんな風に聞かれたので、こんな風に返しましたよ」という実例を見せます。するとお客様の心理的な障害が自然と取り除かれます。
お客様は緊張感が解けますし、お店としても顧客満足度アップに繋げられるので、双方にメリットがあります。
もう一つは、お店や会社のルールをそれとなく提示できることです。
小さなお店であれば尚更ですが、一部のお客様しか知らない独自ルールがいくつもあるでしょう。
例えば飲食店なら、「実は麺を増量できる」「実はトッピングもしてあげられる」「実はお肉をもっと小さくカットして提供することもできる」など。
こういったことは、ルールとしてこまごま書かれると印象に残りませんが、お客様との会話形式で書かれると記憶に残りやすくなります。
その「お客様」は、架空の人物であっても構わないのです。
お客様が『子どものお肉を全員分切り分けるのが大変で‥』とおっしゃっていましたので、
『それなら、こちらで一口大にカットしてからご提供しますよ』とお伝えし、そのようにさせていただきました。
小さなお子さんが3人もいると、ご両親はなかなかゆっくり食事ができませんよね。
カットする時間を削って少しでもゆっくりできますように。
同様にお肉カットをご希望でしたらご遠慮なくおっしゃってくださいね。
こんなイメージです。
・失敗談
ニュースレターは、ファンを育て、顧客との関係を深めるためのものです。
ですから、お役立ち情報やサービス活用法の紹介で、プロとしての一面を見せつつ、親しみを感じられるエピソードも書きましょう。
「こんなプロでも、たまにはこんなことをしちゃうのね」と、クスッと笑える、ささやかな失敗談です。
プロの料理人が、新作を作って奥さんに食べてもらったら微妙な顔をされた…
プロの施術家が、ソファに座りっぱなしで「VIVANT」を4時間一気見して腰を痛めた…
どうでしょう。ちょっと笑えませんか。そして好感ももてると思います。
塩梅が難しい、またはその分野においての威厳が保てないのは困るという場合には、全く違う分野のエピソードでもOKです。
道を間違えた、電車を乗り過ごした、スマホを手に持ちながら「スマホどこだっけ」と言ってしまった、などなど。
・学び
サービスの品質維持のためにしていることを書きます。
勉強会に参加した、こんな本を読んだ、研修を開いた、などです。
どんな学びがあったか、その内容にまで軽く触れておくといいでしょう。「勉強会に参加しました」だけでは中身のないアピールになってしまいます。
この学びの記事をトップに大きく載せているニュースレターを時々見かけますが、トピックとしては読者が興味をもって読むものではありません。
ですので、編集後記とか、どうしても埋まらない空白を埋めるため、くらいに留めておくことをお勧めします。
・遊び
遊びなんて入れたら会社のブランディングに傷がつく・・という場合でもない限り、遊びは一つでも入れることを強くお勧めします。
具体的には、ナンプレ(数独)、クロスワード、まちがいさがしなどです。
なぜ遊びを入れなくてはならないのか?
そこが一番の人気コーナーだからです。
クロスワードがあれば絶対に解く、という人は少なからずいます。その人にとっては、必ずクロスワードが掲載されているニュースレターは、必ず封を切って出して開くべきものなのです。
読まれずに捨てられる確率が少しでも下げられるのですから、入れない手はありません。
自動で作ってくれるサイトは探せば結構出てきます。
クロスワード
https://z4.azurewebsites.net/Education/Crossword
ナンプレ(数独)
http://www.opensky.ca/~jdhildeb/software/sudokugen/
弊社ではこのナンプレのサイトを14年前から使っています。
・お知らせ
会社・店舗からお客様へのお知らせ事項を書きます。
臨時休業日、イベント開催、セールのお知らせ、キャンペーン告知などです。
セールス色が出る内容も含まれますので、これもあまり大きくなく、誌面の5~10%にとどめましょう。
NGネタはたったの2つ
ここからはニュースレターに書いてはいけないNGネタです。
といっても、大きく2つしかありません。
・文句、批判
読み始めたときは暗い気持ちだったとしても、読み終わったら少しでも明るい気持ちになってもらえる、そのために送るニュースレターです。
悪口、批判、文句、偏った正義感から発せられる長い主張などは、お客様に見せるべきではありません。
要するに、ネガティヴな言葉は控えましょうということです。どんなに相手に非があっても悪口を聞かされるのは気分が悪いですし、そもそもニュースレターにわざわざ書くことではありません。
・自分も、お客様も興味がないこと
これを書いてしまうと、ニュースレターが一気につまらなくなります。
時事ネタ、芸能ネタ、季節の話題など、何を書いてもいいのですが、ご自身が「書いていてつまらない」「別にこんな話題には興味はない」と感じているなら、それは書くべきではない内容です。
二十四節気の知識を書くとき、本当に自分はこれを知りたいか?お客様は知りたいか?を考えてみてください。
単に誌面を埋めるために書くのであれば、やめた方がいいです。
「季節の移り変わりが言葉になっているって素敵だよね」と心から思うなら、その気持ちをこめて書きましょう。
“通常業務+アンテナ”でニュースレターは作れる
いかがでしたか?
通常通りに仕事をしながら、少しだけニュースレターのためにアンテナを貼っておくだけで書ける内容だったと思います。
「ニュースレターを出そう」と検討するのは、お客様のために良いことをしようと思っている証です。
そんなお客様思いのあなたなら、必ずこのネタでニュースレターを、5年でも10年でも毎月発行し続けられるはずです。
ぜひ参考にして、顧客満足度アップ・顧客フォローのために役立ててください。
月1回頑張れるかな・・と思ったら、「なぜ月1回なのか」を知っておきましょう。
▼【月1回が正解?】治療院ニュースレターを発行する最適なタイミング
https://www.publishing-pocket.jp/archives/427