「また来てくれるかな…」休眠患者さんへのアプローチ、もう悩まない!
治療院を運営していると、
「以前は定期的に通ってくれていたのに、最近ぱったりと来なくなった…」
そんな患者さんの顔が思い浮かぶことはありませんか?
「本当はまた来てほしいけど、何をきっかけに声をかければいいか分からない…」
「下手に連絡して、セールスっぽく思われたら嫌だな…」
そんな風に、休眠患者さんへのアプローチに悩んでいる先生は、実は少なくありません。
でも、もし患者さんの方から「ふと、先生の院を思い出して予約の電話をくれた」なんてことがあったら、嬉しいですよね。
この記事では、そんな理想的な状況を意図的に作り出すためのヒント、「ザイオンス効果」という心理学のテクニックと、それを治療院のニュースレターで無理なく、自然に実践する方法をご紹介します。
もう休眠患者さんへのアプローチで一人悩むのは終わりにしましょう!
会うたびに親近感アップ!「ザイオンス効果」で患者さんとの心の距離を縮める
「ザイオンス効果」って、なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんね。
でも、ご安心ください。これは私たちのとても身近にある心理効果なんです。
ザイオンス効果は、別名「単純接触効果」とも呼ばれ、心理学者のロバート・ザイオンス氏が提唱しました。
簡単に言うと、「人は、繰り返し接触するものに対して、だんだん好意や親近感を持ちやすくなる」というものです。
例えば、
- 最初は特に何とも思わなかったのに、毎日テレビCMで見るタレントさんをいつの間にか応援していた。
- 職場で毎日顔を合わせるうちに、最初は無口だと思っていた同僚と自然と話すようになった。
こんな経験はありませんか?
これらがまさにザイオンス効果の働きです。
治療院にとってこの効果がなぜ重要かというと、患者さんに「忘れられない」存在になるためです。
定期的な接触は、患者さんの記憶の中に先生の院を留め、いざという時に「あそこの治療院に行ってみよう」と思い出してもらうきっかけになるのです。
「そういえば、あそこの治療院…」休眠患者さんがあなたを思い出す瞬間とは?
では、なぜ休眠患者さんは、ある日「ふらっと」予約の連絡をくれるのでしょうか?
もちろん、症状が再発したり、新しい悩みが出てきたりという直接的な理由もあります。
しかし、その時、数ある治療院の中から「なぜ、あなたの院を選んで連絡をくれたのか」という点に、ザイオンス効果が関係しています。
患者さんが治療院から足が遠のく理由は様々です。
「症状がすっかり良くなったから」という嬉しい理由もあれば、
「仕事が忙しくて通えなくなった」
「引っ越してしまった」
「なんとなくきっかけがなくて行きづらくなった」
そして残念ながら「院のことや先生のことを忘れてしまった」というケースもあるでしょう。
ザイオンス効果は、特にこの「忘れてしまった」「きっかけがない」という休眠患者さんに対して有効です。
定期的に、何らかの形であなたの院の情報に触れることで、患者さんは無意識のうちに親近感や安心感を持ち続けます。
そして、何かあった時、例えば「最近また肩が凝るな…どこか良い治療院ないかな?」と考えた瞬間、真っ先にあなたの院を思い出してもらえる可能性が高まるのです。
それは、「売り込まれた」からではなく、患者さん自身の記憶から自然と「思い出した」という感覚に近いでしょう。
この「ふとした瞬間」を作り出すことが、休眠患者さんの再来院に繋がる大切なポイントです。
「売り込み感ゼロ」で効果大!ザイオンス効果を引き出すならニュースレター
ザイオンス効果を高めるためには、患者さんとの「接触回数」を増やすことが大切です。
では、治療院では具体的にどうすれば良いのでしょうか?
そこでおすすめしたいのが、「ニュースレター」の活用です。
ニュースレターがザイオンス効果を引き出すのに最適な理由はたくさんあります。
- 定期的な接触頻度を計画的に保てる: 毎月1回、隔月1回など、無理のないペースで患者さんに情報を届けられます。
- 患者さんの手元に直接届く: SNSのように情報が流れてしまうことなく、患者さんのタイミングで読んでもらえる可能性があります。
- 「セールス感なく」自然な形で関係性を築ける: ここが重要なポイントです!ニュースレターなら、治療院の専門性(例えば、季節の変わり目に気をつけたい健康情報や、自宅でできる簡単なストレッチ方法など)や、先生やスタッフの人柄が伝わるコラム、院の近況などを伝えることで、売り込み感を出すことなく、患者さんにとって有益な情報として受け取ってもらいやすいのです。
- 女性の患者さんにも響きやすい: 例えば、当社のニュースレターテンプレートは女性ライターが作成しています。そのため、細やかな気配りや共感を呼ぶトピック選定で、特に女性の患者さんが多い治療院では「親しみやすい」「読んでいて楽しい」とご好評をいただいています。
もちろん、ブログやSNSも有効な情報発信手段ですが、ニュースレターは「プッシュ型」の情報提供として、よりダイレクトに患者さんとの接点を持ちやすいのが特徴です。
効果を最大化!休眠患者さんが読みたくなるニュースレター作成の秘訣
せっかくニュースレターを発行するなら、ザイオンス効果を最大限に引き出したいですよね。
ここでは、休眠患者さんが「また読みたい!」と思ってくれるようなニュースレター作成と運用のコツを3つのポイントに絞ってご紹介します。
ポイント1:無理なく継続!「定期発行」で忘れられない存在に
ザイオンス効果の鍵は、なんといっても「繰り返し」です。一度きりでは効果は薄く、定期的に発行し続けることで、じわじわと患者さんの心に浸透していきます。
毎月新しい内容を考えて作るのは本当に大変… という場合は、販売されているニュースレターテンプレートを使っちゃいましょう。
時々「業者が書いたって患者さんにバレないかな?」ということを気にする治療家さんがいらっしゃいますが、別にバレてもいいのです。
ただし、全部テンプレではなくところどころ先生の個性が出るといいですね。
ポイント2:心に響く!患者さんが「役立つ」「面白い」と感じる情報提供
休眠患者さんに「また行きたいな」と思ってもらうには、まずニュースレターを「読みたい」と思ってもらうことが大切です。
「セールスされるのはちょっと…」と感じる患者さんは多いですから、売り込み色の強い内容は避けましょう。
「お役立ち情報8割、治療院のお知らせ2割」くらいのバランスが理想的です。
例えば、
- 季節の変わり目に注意したい健康コラム
- ご家庭で簡単にできるセルフケア方法
- 院長やスタッフのちょっとした日常や趣味の話
- 新しい治療メニューやキャンペーンのお知らせ(控えめに)
などなど。
ポイント3:温かみをプラス!「あなた」を身近に感じてもらう工夫
ニュースレターは、ただ情報を伝えるだけでなく、先生や治療院の「温かみ」を伝えるツールでもあります。
例えば、ニュースレターの一部に手書きのメッセージを添えたり、患者さんからいただいた喜びの声を匿名で紹介したりするのも良いでしょう。
院長やスタッフの顔写真や名前を載せたコラムも、親近感を高めるのに効果的です。
デザインやレイアウトも、ごちゃごちゃせず、読みやすく、温かみのあるものを選ぶと、より「読みたい」気持ちを引き出してくれますよ。
ザイオンス効果を味方につけて、「選ばれ続ける」治療院へ
今回は、休眠患者さんがふらっと予約の電話をかけてくる心理的な背景「ザイオンス効果」と、それを治療院で効果的に実践するための「ニュースレター活用法」についてお伝えしました。
「しばらく来ていない患者さんに、何をきっかけに連絡すればいいかわからない」
「かといって、あからさまなセールスはしたくない」
そんなお悩みを持つ先生にとって、ニュースレターは、患者さんとの自然な繋がりを育み、あなたの院を忘れられない存在にするための強力な味方となってくれるはずです。
大切なのは、患者さんの心に寄り添い、有益な情報を、親しみを込めて「定期的」に届け続けること。
今日からザイオンス効果を意識して、あなたの治療院の情報をニュースレターで発信してみませんか?
きっと、患者さんとの間に新しいコミュニケーションが生まれ、「何かあった時に真っ先に思い出してもらえる治療院」へとステップアップできるはずです。